ベジータが優しい良いやつになった性格変化を解説!クズの極悪人は家族愛溢れる親ばかへ
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ドラゴンボールの物語はあくまで悟空が主人公なのですが、ドラゴンボールZ以降の物語はベジータが人間的に成長する物語としても見ることができます。
裏主人公としても見れるわけですね。
最初こそクズで極悪非道な敵であったベジータがいかにして仲間となり、人間らしさを手に入れ、優しい良いやつになったかを解説していきます。
ベジータが優しい良いやつになるまでを振り返る
ベジータの性格変化の過程を順を追って解説
昔は極悪人のクズだった!殺戮・食人・仲間殺し……何でもありの極悪期
ベジータは最初こそ地球を侵略しにきた悪いサイヤ人でした。
ベジータはナッパとラディッツとチームを組んでおり、フリーザ軍の名のもとに多くの惑星を滅ぼし売り飛ばすということを繰り返していたんですよね。
さらに侵略した星の人間の腕を食っているという恐ろしいことをしていたのもこの時期です。
……今じゃ絶対表現できない……。
「動けないサイヤ人など必要ない!」と叫んでナッパを殺したことは極悪期の代表的な言動であったかと思います。
仲間でも使えなければ切り捨てる。それがこの時代のベジータの考え方でした。
まさに極悪非道ですね。
ナメック星での共闘、そしてサイヤ人の誇りを託し一度目の死
地球で悟空らにコテンパンにやられて屈辱の退却をしたベジータは、惑星フリーザNo.79で回復を図った後、ナメック星のドラゴンボールを求めてナメック星へ向かいます。
同じくドラゴンボールを求めるフリーザに対抗するため、その中でそれまで敵対していた悟飯やクリリンと共闘。
ベジータという最悪の敵が味方になったもんだから読者はワクワクしたもんです。
ベジータは戦いの中で戦闘力を上げていくもフリーザの圧倒的な強さには及ばず死亡。
死に際にサイヤ人の誇りを悟空に託します。
自身のプライドは脇に置いてサイヤ人全体の誇りを託すということはある意味成長とも言えるのではないでしょうか。
息子へ、強さを背中で語る。そして未来トランクスの死に激昂
ナメック星で一度死んだものの、ポルンガへの願いにより棚ぼたで生き返り地球へと瞬間移動させられます。
地球人らの仲間にはならなかったものの、ここからブルマの家にお世話になることになります。
その後は一人の在地球人として大した問題も起こさず平和に生きます。初めて地球人の私服姿を見たときは物珍しかったものです(笑)
(この時期より、ヤムチャからブルマを寝取り愛を育んでいくわけですね……)
しかし束の間の平和も終わりフリーザ親子が襲来。
そんなとき謎の青年トランクスが現れフリーザ親子を瞬殺。
二人目のスーパーサイヤ人の存在を確認し、ジェラシーを感じ始めます。
そして数年後修行の果てにベジータはスーパーサイヤ人へと覚醒。
弱い自分への怒りから覚醒するところがなんともベジータらしい。
スーパーサイヤ人へと覚醒するための『心が純粋であること』という条件を『純粋な悪』という裏ワザでクリア。
だからこの頃はまだまだ悪の道にいたってことがわかります。しかも純粋な悪。
妻であるブルマを敵からの攻撃から守らなかったり、トランクスが自分の実の息子であると知っても心を入れ替えなかったり、情のないサイヤ人らしさは健在。
しかし未来トランクスと長く過ごしていくうちに外からは見えずとも何か心情の変化があったのでしょう。
『精神と時の部屋』で一年は二人っきりだったので、一緒に過ごすうちに何か思うことでもあったんでしょうか。
トランクスがセルに殺されたときは何ふり構わず激昂。
やられてはしまったものの、セルに復讐せんが如く怒涛の攻撃には鬼気迫るものがありました。
終盤までトランクスに冷たく当たっていたベジータでしたが、私が考えるに、ベジータはあくまで男は背中で語るを実践してきただけなんだと思います。
トランクス自体にどう思われようが「サイヤ人は強くてなんぼだ」ということを伝えたかったのではないかと。
なんか昭和の父親像って感じですよね。
まぁ最後はデレて素直になりましたが(笑)
最後はあの有名なポーズでトランクスとお別れできました。
戦いから離れ、七年間で良き夫良き父の道へ
その後は戦いから離れブルマや現在のトランクスと共に平和に生きます。
七年という長い間強敵も現れず、ベジータもすっかり地球人としての振る舞いを身に着けているようでした。
ベジータとブルマは事実婚していますが、おそらく籍は入れていないのだと思います(少なくとも未来トランクスの両親であるベジータとブルマはそうでした)。
それでもブルマを愛し、良き夫として生きている姿は初期の頃からは考えられないほどです。
未来トランクスへの態度は昭和の頑固親父ムーブでしたが、それととは打って変わり少年トランクスに対しては「遊園地に連れてってやる」などちゃんと優しいパパしてたりするんですよね。
一度は闇落ち。しかし大切なものは手放せなかった
魔道士バビディが魔人ブウを復活させようと行動していたとき、魔人化すれば昔の残虐なサイヤ人に戻れるのではと考えバビディの支配を受け入れます。
魔人ベジータと化し、天下一武道会会場の観覧客に向けてエネルギー派をぶっ放し大勢を殺戮。
自分は本気だということを見せつけ、悟空に戦いを挑みますが、その戦いによるエネルギーで魔人ブウが復活。
自分たちより遥かに強い魔人ブウの気を感じたベジータは悟空に説得され戦いをやめますが、不意打ちで悟空を気絶させ責任は自分で取ると魔人ブウとの戦いに挑みます。
しかし圧倒的な戦闘力に為す術なくなったベジータは、道連れにせんと自爆によってその生命を終えるのでした。
一度は闇落ちしたベジータも、ブルマやトランクスという大切なものを捨てきれず、最後は命を投げ出してまで魔人ブウを消し去ろうとします。
ピッコロも言っていますが、このときベジータは生まれてはじめて他者のために命を張ったんですよね。
この一連の流れがベジータが人間的に成長したことがわかる代表的なエピソードと言えるでしょう。
地球のためにプライドを捨てポタラ合体、そして悟空を認める
死んだはずのベジータは魔人ブウ討伐のため天界の意向で死人のまま一時的に地球に送られます。
このときのベジータのような死人が死ぬと、存在自体が消えてしまいます。
それを聞いても臆することはなく立ち向かおうとする姿勢の背景には、やはりブルマやトランクスなどの家族愛があるのでしょうね。
ベジータの存在に気づいた悟空が瞬間移動でやって来てポタラ合体を提案。
合体を拒むベジータに悟空は魔人ブウにブルマが殺されてしまったと伝えると、ベジータは決心。
永久に合体したままということを了承の上でポタラ合体に望むのでした。
不慮の合体解除のあと、天界に逃げ延びたベジータらは追ってきた魔人ブウとの最終決戦に望みます。
じゃんけんで負けたベジータは初戦を悟空に譲り観戦する中、独白で「カカロット、お前がNo.1だ」と素直に悟空を認めるのでした。
今までのプライドの塊だったベジータからは考えられないことですよね。
家族のためなら何でもやる!ビルス様のご機嫌取り
ドラゴンボールZからドラゴンボール超へと移り変わってもベジータの成長物語は続きます。
魔人ブウの脅威が去ったあとはひとときの平和が訪れますが、平和は数年で終わり、破壊神ビルスが地球を標的に。
父・ベジータ王が足蹴にされるほど破壊神ビルスが強く恐ろしいと知っているベジータは、地球や家族を守るため破壊神ビルスのご機嫌を取り始めます。
それが有名なビンゴダンスの件ですねw
テレビアニメ版ではたこ焼き作りでビルス様をおもてなし。
もう家族を守るためならなりふりかまってられないベジータさんマジかっこ悪いけどかっけぇっすわ。
(以下からは漫画版ドラゴンボール超の内容なのでネタバレが嫌な人は注意)
かつて無残に殺したナメック星人への贖罪
漫画版ドラゴンボール超の『銀河パトロール囚人編』では、かつて残虐に殺して回ったナメック星人を凶悪脱獄囚から守ろうとします。
さらにサイヤ人とは力(戦闘力)が全てという考えを捨て、ヤードラット星人に教えを請い、相手のエネルギーを分散させる『スピリットの強制分離』を体得。
何かを奪う存在から、何かを分け与える存在へと変わることとなったのです。
悟空とは違う進化!『魔人』ではなく『破壊神』へ
前述したとおり魔道士バビディによって『魔人』になれば強大な力を手にできかつ残虐非道な性格となります。
それを一度は求め、そして家族のために諦めました。
そんなベジータは『我儘の極意』を体得することにより、一見『魔人』と似た概念の『破壊神』の力を得るに至りました。
『魔人』も『破壊神』も同じく物騒な名前ですが、魔人はどちらかといえば地獄にいる存在なのに対し、破壊神は天界にいる神と同等の存在です。
ビルス様のように、管理された破壊者なわけです。
ベジータ自身も自分が神に近づいていくなんて思わなかったでしょうね……。
ただの悪人のままではたどり着けなかった境地にベジータは行き着いたわけです。
いつかは悟空を超えることを胸に穏やかに生きていく
ドラゴンボール超は原作漫画の最終回(魔人ブウ編から10年後)までの間を描いた作品なので、(GTを除くと)ベジータの最後の姿を観られるのは原作最終回なわけです。
原作漫画最終回は悟空やベジータらが天下一武道会に参加するという内容。
すっかり修行を怠っていた悟天は悟空に参加を促され、それを見たベジータも青年となったトランクスを半強制的に参加させるのでした。
ベジータは悟空に「お互い我が子の軟弱ぶりには苦労するな」と言っており、すっかり普通のパパ感がにじみ出ています。
その中で悟空は魔人ブウの生まれ変わりであるウーブを連れてどこかに行ってしまい、ベジータとの対戦することは叶わないこととなります。
魔人ブウ編のときのようにベジータがごねることはなく、「そのうち必ず勝ってみせるからな、カカロット……」と一人呟くのでした。
これがドラゴンボールという漫画の最後のコマに描かれたものであり、正史として最後に描かれたベジータです。
初登場時から初期にかけてのベジータとは違い穏やかであり、彼がいかに人間的に成長したかが伺えます。
その後はドラゴンボールGTへと繋がったり繋がらなかったりしますが(?)、髭を生やしておしゃれしてみますが娘であるブラに不評でショックを受けたりとさらなる人間らしさ(?)手にしていたりしました。
戦いからは離れ、すっかり普通の優しいパパとして生きていくこととなるのでした。
ベジータのキャラ崩壊ギャグキャラ化の軌跡としても見れるw
ベジータというキャラクターは最初こそ残虐な殺戮者でありギャグなど通じないような冷酷な男でした。
セル編まではプライド高いシリアスキャラを保っていたベジータでしたが、魔人ブウ編からは堰を切ったが如くギャグキャラ化が進みましたw
天下一武道会の悟天VSトランクスでは臆面もなく「俺の息子の方が血統が良かったらしい」と満足げに自慢してたり、
悟空がブルマの裸写真を老界王神の交渉材料にしたとき「チチの乳の写真をやりゃーいいだろ!」とギャグ風に怒ったり。
ドラゴンボール超になってからは酷いもので、ビルス様のご機嫌取りのためビンゴダンスしたりたこ焼き作ったり……。
最初はどんなにシリアスなキャラであっても徐々にギャグキャラ化してしまうというドラゴンボールのジンクスにベジータは逆らえなかったというわけです。
ベジータって大真面目に振る舞っておいて失敗するところも面白かったりもしますよね。
特に旧ブロリー映画では今までブロリーに対して偉ぶってたくせにいざブロリーが伝説のスーパーサイヤ人だとわかるとヘタれたり、岩盤されたり、頑張って再起するも一瞬でふっ飛ばされたり……。
一見シリアスだったからこそ笑いが込み上げるというものがありました。
ま、どっちのベジータも好きなんですけどね☆
これからもベジータのツンデレは治らない
極悪人から善人とまではいかずとも良き道へ進んだベジータ。
しかし、ツンデレは治りません。
家族で遊園地を満喫しているときも仏頂面でそっぽ向いていたりします。本当は楽しいくせに(笑)
ベジータがデレだけのパパだったらそれもそれで嫌だけど……。
悪人だったのはサイヤ人社会やフリーザ軍という経験からのものですが、ツンデレは生来のものなので治りそうにはありませんね。
直さなくてヨシッ!
別世界線のベジータは優しさを手に入れられずに死んだ
最近のベジータは会心して人間らしく生きていますが、そのチャンスすらなく未来トランクス世界線のベジータは死んでしまっています。
正史世界線のように未来トランクスが来ることすらなかったので、すでに生まれていた赤子のトランクスに愛情を感じていたかすら謎です。
正史世界線と同じくスーパーサイヤ人へと覚醒はしていたでしょうから、死ぬ直前まで『純粋な悪』であったわけです。
人間的成長もせず、ギャグキャラ化もせず。
……むしろギャグキャラ化せずに退場できた方が彼にとっては幸せだったのではないだろうか……。
ま、まぁ幸せのカタチはいろいろだからさ……。
今や『ベジータ=良いやつ』で『悟空=クズ』と評価される時代
時代は変わったものです。
悟空は純粋無垢な『良いやつ』で、ベジータは地球侵略者のクズというのが初期の設定でした。
が今やその価値観が逆転しつつあります(笑)
ベジータが株を上げたこともありますが、特にドラゴンボール超以降の言動がおかしかったりした悟空の株が大幅下落したということもあります。
ベジータも「俺の方が正しいと思うぞ……」と常識人ムーブがとどまることを知りません。
ま、どちらとも『優しいやつ』ではあるから嫌われることはなく人気は衰えないんですけどね。
まとめ
ドラゴンボールという漫画は悪い敵が現れてそれを倒すという単純明快な物語なのですが、深堀りして別の角度から見てみるのも面白かったりしますよ。
今回はベジータが優しい良いやつになる成長物語としての角度からドラゴンボールを解説してみました。
鳥山先生いわく、ベジータは早々に死亡退場させるつもりだったものの、予想外に人気が出て殺すに殺せなくなったんだとか……。
早々に死亡退場していたらナッパみたいなただの悪人のまま過去の敵として語られるだけになっていたことでしょう。
善人化もせず、良き夫良き父にもならずに。
そうだった場合ドラゴンボールの物語は今よりも味気ないものとなっていたでしょうから、ベジータが生存していてほんとに良かったと思いますね。
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